防水工事の基礎

防水工法別!ベランダ・バルコニーをタイルにする時の注意点

  • 2017年1月12日

自宅が完成したら、自由にリフォームして住みやすく改良したいものです。

それはベランダ・バルコニーであっても変わりません。

ベランダの防水工事の上には、タイルなどを敷いて、台風等の飛来物で穴があいたりヒビがはいったりするのを避けるために、何がしかのウッドパネルのようなものを敷いたほうが良いという考え方もあります。

また、ベランダに出るのに、タイルを敷くのを希望される方もいらっしゃることでしょう。

今回は、ベランダ防水の上に、タイルを敷きたい場合について考えてみたいと思います。

1. FRP防水であれば、頑丈なのでタイルは不要

ベランダ・バルコニーの防水工事が、FRP防水なのであれば、タイル等は不要です。

あってもかまわないのですが、FRP防水は、外部からの力に非常に強いのです。

そのため、10年が経過したとしても、防水にダメージを与えるような飛来物のダメージを受けることがありません。

とくに、建物内部の梁や柱などの地震での揺れに追随しきれず、切れてしまうということもまれに起こるのですが、施工管理をしっかりしていれば、そのようなことは起こりません。

反対に、タイルやパネルの裏面と、FRP防水の表面を守るカバーのようなトップコートが、こすれることによって摩耗してしまう可能性があります。

タイルの上を歩いて、タイルの動きが大きい場合は、見過ごせないほどのダメージを与えることになります。そのため、FRP防水の場合は、タイルがなくてもいいでしょう。汚れれば水道で洗い流すことができるので、インテリアとしてタイルを敷きたいということをのぞいては、機能性のためにタイルを敷くのはおすすめしません。

2.  ボンドでの接着はやめましょう

防水工事の防水層の上にタイルを敷きたい場合、FRP防水であってもウレタン防水であっても、露出防水である限りは、上にカバーの意味でタイルを敷くのはおすすめできません。

トップコートは、品質が高いものほど、樹脂にすべり止めの材料を入れてあります。そのため、カバーを敷くのは止めたほうがいいでしょう。

デザインのためにタイルを敷くのであれば、かんたんにはがせるものが理想的です。ボンドなどで接着するのはやめましょう。トップコートがはがれてしまいます。

どうしてもタイルを敷きたい場合は、FRP防水の業者がトップコートを塗らない状態で、樹脂などを使ってタイルを貼ってもらいましょう。そうすると長持ちします。

ただし、通常のタイル敷きよりもはるかに高い予算がかかります。トップコートは5年程度で劣化したりはげてきたりします。手入れは少し柔らかめの専用ブラシで水洗いするのが一番トップコートを長持ちさせることができます。

硬いブラシでこすると傷がついてしまうため、柔らかいブラシでこするのが一番です。施工時の気温や樹脂の配合にもよるのですが、トップコートに傷がついてしまった場合は、トップコートを塗り直すことで、防水性能を守ることができます。

5年程度経ったら、プロの防水工事の点検を受けてみるといいでしょう。

3. FRP防水に対応したタイルがあります

タイルメーカーから、FRP防水に対応したタイルが売っていますので、どうしてもタイルを使いたい場合は、そちらを購入してDIYするといいでしょう。

専用のタイルなら、落ち葉などが積もっていても、目詰まりすることがありません。また、防水層のトップコートを傷つけることがないので、FRP防水の機能を損なうことなく、ベランダでタイルを楽しむことができます。

FRP防水は頑丈ですが、市販のタイルによって穴があいてしまったり傷がついてしまったりしては、雨漏りの原因となってしまいます。そのため、FRP防水専用のタイルを使うといいでしょう。

タイルメーカーなどが販売していますので、見積もりやカタログを取り寄せてみると良いでしょう。

また、歩行ができないタイプの防水工事の場合、無理にタイルを敷設して上を歩行することによって、防水層が痛んでしまう可能性も考えられます。

そのため、タイルを敷く前には、防水工事を施工してくれた業者に問い合わせてみると良いでしょう。しっかりした業者であれば、漏水が起こらないようにアドバイスをしてくれます。

【まとめ】 しっかりした業者を選ぶことが何より重要!

そのためにも、しっかりした業者を選ぶことが何よりも大切なのです。

アフターケアもしっかりしていて、タイルの敷設についてもアドバイスをくれるような業者です。

そうした良質な業者に出会うためには、一括見積が欠かせません。複数の信頼できる業者の中から、見積もりをとって、もっとも対応の良いところに依頼してみると良いでしょう。

防水工事を依頼するときは、複数の業者に見積もりを取るのが鉄則です。そうして、最も対応の良い業者を選ぶことが大切となります。

一括見積の業者であれば、信頼できる業者の中から、タイルの施工前、施工後にアドバイスをくれる業者を選ぶことができます。見積もり時に同時にタイルについて相談してみるといいでしょう。

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