防水工事の基礎

ウレタン防水の施工不良による硬化不良の対処法

  • 2017年1月5日

「ウレタン防水の上を歩いたら足跡がついてしまった・・・」そのようなケースの場合それはウレタン防水の硬化不良が原因かもしれません。

ウレタン防水の硬化不良の原因は業者の施工不良による場合が多く、防水工事を”やり直す”必要があります。

そこで、この記事ではウレタン防水の施工不良による塗料の硬化不良の対処方法について具体的に解説します。

1. 硬化不良の原因

ベランダウレタン防水の雨漏り
出典:http://paint-house.blog16.jp/index.php/2015/09/10/-264

ウレタン防水を行ったのに、その上に乗ってみると足跡がつくなどの場合があります。その場合は、硬化不良という施工不良です。

普通、材料と硬化剤の比率を間違えたりしない限りは、きちんと固まります。

メーカーなどの比率の違いをよく確認しなかったとか、撹拌が不足していたなどの場合に、こうした施工不良による硬化不良が起こります。間違えて塗ってしまうと、まず固まらず、足跡がつくようになってしまいます。

また、後から固める方法などもないので、撤去するしかありません。

全面撤去となると、かなり面倒です。仮に業者がやったのであれば、撤去してもらって、全面的にやり直ししてもらったほうがいいでしょう。

上に塗る薬剤であるトップコートがかたまっていて、防水がペタペタしないのであれば、大きく切った発泡スチロールを足の裏にはって、圧力を分散しながら、足跡だらけにしない方法などで対処するしかありません。

どちらにせよ全面撤去をして、やりなおしてもらうしかないでしょう。自分でやった場合はかなり面倒ですが、上に新たにウレタン防水を施工する方法もあります。

ウレタンの厚みが薄い場合は、上から二重に施工しても硬化する場合があります。通常は、剥離してから施工しないと硬化不良をふたたび起こしてしまう可能性があります。

また、トップコートの塗りが終わっていないのに歩いてしまうと、ウレタンの硬化不良が起きてしまいます。トップコートはウレタンを守るために塗るものだからです。

また、一見して、ウレタン防水の硬化不良に見えますが、ただ単に1液型を使っていて、2液型よりも固まる速度が遅い場合があります。また、2液型のトップコートが硬化不良を起こしている場合もあります。そもそも、ウレタンそのものが硬化不良を起こしている場合もあります。

ただし、ウレタンそのものがまだ硬化不良を起こしている場合は、トップコートを塗る前に業者が普通は気づきます。気づかないままトップコートを塗ることは考えられないと思っていいでしょう。養生テープなどがまだ残っている場合は、工事そのものがまだ終わっていませんので、なるべく歩かないほうがいいでしょう。

2. 硬化不良とその対処方法

硬化不良は、手抜き工事だけで起こるのではありません。

手順は正しく行っているのに、なんらかの要因で硬化不良が起こってしまう場合があります。

それぞれ、よくあるケースについてみていきましょう。

2-1. 中膿の発生

まず、間違えやすい事例として、中濃という硬化不良があります。

これは厚く塗装したほうがいいと勘違いして、一度に二度塗り分を塗ってしまうことが原因で発生する硬化不良です。

塗膜は、厚みが2倍になれば、乾燥時間は4倍程度に長くなります。

表面だけ乾いて中身が硬化していない、中膿という現象が起きてしまいます。

その結果、熱をかけたらやわらかくなった、水を垂らしたら変色した、歩いたら足跡がついた、はがれた、上塗り塗装をしたらはがれてきた、気泡によるクレーターができたなどのトラブルが発生してしまいます。

その対処法としては、薄く何回も施工することです。

また、塗装の間隔時間を守って塗装することも重要です。中膿したら熱を当てるとか、送風機などで風を送り込み、完全に硬化させることが重要です。

もしくは、一度剥がしてから、再度塗装することなども対策としては挙げられます。

2-2.  乾燥時間不足

気温が低い場合も、乾燥時間が長くなってしまって硬化不良が起きやすくなりがちです。

防水材には夏用と冬用があり、冬に夏用を使うとぜんぜん硬化しません。

対策としては、ヒーターや遠赤外線乾燥機などを使います。また、季節にあった硬化剤を使用します。気温が5度より低い場合は施工をやめましょう。

そして、硬化促進剤を使うことで硬化不良に対応することができます。

硬化剤を入れ忘れたり、少なかったり多かったり適量でなくとも、硬化不良が起こります。

硬化剤を多く入れたからといって早く硬化はしません。多めに入れるのは厳禁です。

計量器を使って正しく混合しましょう。製品にあった硬化剤を使ってください。また、硬化剤を入れたら、早めに施工しましょう。

 2-3. 攪拌不足

2液型防水材などで多いのが、撹拌不足が挙げられます。よく混ぜてちゃんと撹拌したつもりでも、缶のはしが混ざっておらず、あとでボコボコになってしまったり、再溶解が起こったりします。撹拌機を使用して、念入りに混ぜてください。

 まとめ

硬化不良が起こると、防水工事は失敗です。

そうなると一からやり直しですので、大変な手間がかかります。

下の防水層を剥がしてまたやり直しになるため、とても時間が取られます。

そんなことが起こらないためにも、硬化不良が起こらないようによく混ぜ、よく撹拌してから使いましょう。また、施工の条件をしっかりと守って、仕様書をよく読んで、施工に当たるようにしてください。

業者さんが何をやっているのかしっかり把握して、失敗しないように施工をしてもらいましょう。

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