防水工事の基礎

【塗料メーカー別】ウレタン防水に使用される塗料の種類

2017年1月5日

「ウレタン」と一括りに言っても、同じウレタン防水でも使用する塗料によって特徴や性能が異なります。

そこで、この記事ではウレタン防水工事で使用される塗料について詳しくお伝えします。

1.　防水工事のウレタン塗料の種類

ウレタン防水は、見た目がとても綺麗に仕上がります。

施工が簡単で継ぎ目なく仕上げることができますので、仕上がりがとても美しいのが特徴です。

どんな下地でも使うことができるので、廃材などが少なくてすむのも大きなメリットのひとつとなります。

ではそのウレタン防水ですが、塗料の種類にはどのようなものがあるのでしょうか。ウレタン防水の塗料の種類を見ていきましょう。

1-1.　エコ・ウレックス

ダイフレックスが販売している、環境対応型の防水工事にぴったりのウレタン防水材となります。硬化剤は水になっていますので、環境にもとても優しいのです。トルエンやキシレンなどの有害物質やシックハウス症候群を引き起こす物質を含んでいませんので、安心です。

また、刺激臭の原因となる化学物質もほとんど含んでいませんので、低臭気のウレタン防水材となっています。

1-2.　サラセーヌ

AGCポリマー建材が発売している、住環境や資産を守るための防水ブランドです。AGC旭硝子のレベルの高いウレタン総合技術をベースにした建築用のウレタン塗膜防水システムとなります。伸長性や耐久性に優れています。

また、ウレタンゴムの特性を活かして、高機能な建築防水として、屋上だけでなく、ベランダ、テニスコート、プールサイドでも使われています。建物を守り、寿命を長くすることができます。サラセーヌは30年の歴史があり、信頼できるブランドです。

1-3.　エスケー1液NADウレタン

エスケー1液NDEウレタン — 出典：http://www.sk-kaken.co.jp/products/data/1pack_nad_u.html

エスケー化研株式会社が販売してる、使いやすさと性能に優れた塗料です。ふたつの液体を混ぜる2液タイプのポリウレタン樹脂塗料を、特殊なNAD技術によって、1液ですむように改良しました。優れた物性はそのままにキープし、使いやすさをアップしたのです。

作業性や作業効率を考慮した塗料で、塗りにかける手間が大幅に減り、作業工程が大幅にスピードアップします。耐水性、耐アルカリ性、耐薬品性に優れています。汎用塗料とくらべると、塗膜構造があるため、汚れにくくなっています。

隠蔽性のたかい塗膜と、塗りやすい粘性を両立し、作業効率をアップしてくれます。臭気も少ないため、作業環境が良いことも特徴です。

光沢があってつややかな塗膜を実現し、建物の美しい仕上がりに貢献します。艶を抑えた塗料も販売しています。カビや微生物にも強く、長期間衛生的にお使いいただけます。1液タイプのため、調合などがなくて安定しています。また、有害なイソシアネートなどを配合していないため、安全にも配慮されています。

1-4.　U-HIT

大関化学工業株式会社が発売してる塗料です。速硬化性と環境への配慮を両方兼ね備えた、すぐれたウレタン塗膜の防水材です。化学物質審査規制法で指定化学物とされている、MOCAを含んでいませんので、安全です。シックハウス症候群などを引き起こしがちなトルエン、キシレンなどを使用しておらず、環境に優しいのが特徴です。「学校環境衛生の基準」（文部科学省）、「建築基準法」（国土交通省）、「住宅性能表示制度」（国土交通省）などに準拠していますので、国の指導にしたがった仕上がりになります。寒い時期でも翌日には硬化する優れた速硬化性をもっています。柔軟性があり、伸縮性に優れているため、コンクリートの下地に亀裂が生じても、そこに入り込んで水が侵入してこないように膜を張ることができます。仕上がりが美しく、複雑な場所にも継ぎ目のない塗膜で仕上げることが可能です。JISマークも取得しており、「JIS A 6021 屋根用塗膜防水材」ウレタンゴム系高伸長形（旧１類）として認可されていますので、信頼性の高い塗料です。

1-5.　ハイルーフ U

大同塗料株式会社が作っている、ノンクロム、ノン鉛タイプで、キシレンやトルエンなどの強い溶剤を含んでいないタイプで、環境に優しい塗料になります。値段が安く、長い期間、光沢や色彩を保ってくれます。塗膜の持ちがよく、作業効率が改善するようにタレたりしないため、とても早期に仕上げを完成することができます。ガルバリウム鋼板やカラートタンなどに適しています。